「未経験で資格もない。でも経理に転職したい…」
「未経験だから、書類選考も落ちるのかな…」
転職活動をしていると、書類選考が通らなくて苦しい日が続くことがあります。
実は「書類選考が通らない」原因は、「書き方」が問題かもしれません。
未経験・無資格でも内定を得ることは可能です!
ただし、内定を得られる条件は狭き門。
だからこそ内定には“再現性のある戦略”が必須です。
私自身も転職エージェントでしたが、転職時にはエージェントを頼っています。
理由は、職務経歴書の「客観的な評価」を得るため。
そして職務経歴書の添削能力の高いエージェント選びが転職成功への近道だと確信しています。
この記事では20代向けに「どのエージェントを選べば、書類選考通過するか?」を紹介。
加えて、職務経歴書の添削能力が高いエージェントと付き合うことが、なぜ内定への最短ルートになるのか?も説明します。
さらに書類選考通過率を高める、職務経歴書の見せ方まで網羅!
まずは、あなたの強みを書類に接続するポイントから見ていきましょう。
書類選考突破のカギは「役に立つ証拠をそろえる」こと

未経験者の場合「求人に応募するだけ」では、書類選考が通過することはほぼありません。
“応募職種に活かせる「実務の証拠」”をアピールするのが大事。
経理で役立つ「実務の証拠」って、例えばこんなこと
- 簿記のスキル
(まずは簿記3級以上) - Excelデータの集計・分析
(XLOOKUP、SUBTOTAL、ピボットテーブルは頻用します) - 現場の人たちに、気持ちよく仕事をしてもらえるように動いた経験
そして、意外なことに「③現場の人たちに、気持ちよく仕事をしてもらえるように動いた経験」が経理の現場では非常に重宝されます!
実は、経理業務ってPCを前にカタカタExcel打っているだけではなく、各部門に対して証憑(領収書や請求書)の回収・発行といった業務…つまり、現場とコミュニケーションを取る機会がすごく多い。
そこで大事なのは「忙しい現場の人たちに、気持ちよく確実に仕事をしてもらうこと」です。
どれだけPCの前で頑張っても、現場からの証憑がなければ正しい数値は作れません。
だからこそ、経理業務に協力してもらえるように、現場のことを理解してコミュニケーションを図っていくことが大切。
こんな風にあなたが「こんな経験、役に立たないよ…」と思っていることでも、転職エージェントからみたら「絶対アピールしたほうがいい!」と思われるスキルはある。
だからこそ「職務経歴書の設計」と「企業選定」でチャンスは作れます。
そのために、必ず押さえておきたいのは「未経験でも評価される必須スキル」を踏まえた職務経歴書を書くこと。
そして、「転職エージェント」を利用して「職務経歴書を評価してもらう」ことです。
前提|内定を得られる現実的な求人は20代と30代で異なることを知っておいて

未経験から経理職へ転職する場合の求人要件を解説します。
当然ですが、最初からマネジメントや、ボリュームの多い年度末の開示書類作成といった業務は任せられることはありません。
具体的には、
20代ならポテンシャル重視の「上場企業の経理アシスタント〜スタッフ枠」
30代なら「非上場企業で、その他の事務職兼務の経理スタッフ」「中小会計事務所のパート勤務」が現実的な入口。
20代で経理で役立つ「実務の証拠」の3つが揃っていれば、上場企業の経理アシスタントとして入社出来る可能性が十分あります!
- 簿記のスキル
(まずは簿記3級以上) - Excelデータの集計・分析
(XLOOKUP、SUBTOTAL、ピボットテーブルは頻用します) - 現場の人たちに、気持ちよく仕事をしてもらえるように動いた経験
一方で、30代になるとすべてのスキルを揃えていたとしても「経理実務経験」がない場合、非常に困難な転職になることを覚悟して。
だからこそ、
20代の方は難関資格を取る前に「経理実務」をいち早く積んでいくのがおすすめだし、
30代の方で経理実務未経験なら「その他もってるスキル」で貢献できる事を証明しつつ、もし経理業務が出来なかったとしても活躍できそうな会社を選ぶ…
ということが内定への近道になります!
未経験で評価される「必要なスキル」の全体像を自己PRに記載しよう

前述の通り、意外に思うかもしれませんが、企業の経理職は「PCで黙々と同じ作業」をする仕事ではありません。
請求や締めに伴う他部署との折衝・期限調整、事務工数を減らすためのRPA/Excelマクロ設計、さらには会計システムの要件調整でシステム部門と連携するなど、幅広いスキルが求められます。
だからこそ、正確性に加えて「コミュニケーション能力・業務設計力・ITリテラシー」が評価されます。
自分の持つスキルで、貢献できるエピソードを考えてみて。
■ソフトスキル(運用能力)
- 正確性と期日管理:
「スケジュール」に合わせたタスク運用スキルがあるか? - コミュニケーション:
営業・購買・人事など他部門との折衝調整力 - 再現性ある業務設計:
RPAの要件定義やメンテナンス、業務標準化・チェックリスト化・ダブルチェック
■ハードスキル(ツールと知識)
- 高度なExcelスキル:
SUM/VLOOKUP/XLOOKUP/IF関数は当然必須。
ピボットテーブル、フィルター、できればVBAなど
→大量のデータを処理するので、Excelを用いた分析はマスト。 - 会計ソフトの概念理解:
仕訳→総勘定元帳→試算表→月次/年次決算の流れ
→簿記3級を勉強するのが一番の近道! - 基本会計知識:
資産・負債・純資産/収益・費用の考え方
→これも簿記3級でイメージできる - 業務ドキュメント:
請求書・領収書・見積書・発注書・検収書の関係
→「支払い」と「請求」の処理はどのような流れになるのか?
最低限は、押さえておきましょう!
時間が許せば、以下の独学ロードマップまで取り組みましょう◎
最低限ここまで:独学ロードマップ(2〜4週間)
- Week1:全体像
仕訳100本ノック(現金・売掛・買掛など、仕訳総量の多いものから)
BS/PLの関係が理解できるよう、1枚にまとめる。 - Week2:Excel基礎→応用
IF/VLOOKUP/XLOOKUPを使えるように。
ピボットで「売上明細→部門別集計」を作る演習。 - Week3:業務書類のキホンの流れを理解
(売上側)見積→受注→納品/検収→請求→入金
(仕入側)発注→仕入→請求→支払
売上と仕入の立場で、何の書類があるかをイメージできるように。 - Week4:会計ソフトの画面イメージ
伝票入力→(仕訳帳)→総勘定元帳→試算表の遷移を把握
(Youtubeの解説動画でOK!)
参考|魅せる「職務経歴書」の書き方と核心
第二新卒枠の20代では、一般的な経理転職の方と比較して職務経歴書の見せ方が異なります。
ここからは、それぞれ「どのように」見せたら経理担当者に響くのか?
について具体例を交えて解説します!
20代(第二新卒):見せ方の核心は「なぜ経理なのか?」と「ミスマッチ回避エピソードを示す」こと

問われるのは「なぜ経理なのか?」と、ミスマッチ回避の根拠となるエピソード。
企業は早期離職の可能性を懸念しています。
なぜ経理としてキャリアチェンジするのかという根拠を示してください。
ミスマッチを回避するエピソードを語るために、まずは以下の内容について、言葉で表現してみてください。
- 動機の深さのエピソード:
「企業経理に興味を持った理由と、今現在どのようなことを行っているか」
「外部からアドバイスする立場では、◯◯といった点で限界を感じた。
加えて、過去のデータから傾向と対策を分析することに興味を持った」
「将来のキャリア設計について」 - 事前の情報収集:
「業務理解のために簿記を取得する」
「業務に対するイメージの根拠となる一次情報」
(友人の経理担当からの話、部署間連携で経理の手伝った経験など)
「Excelを用いた演習」 - 継続性:
「学習ログ(週○時間、○週間継続)」
「アウトプット(仕訳ノート、ピボット集計サンプル)」
「簿記の合格」
20代:自己PRの一例(第二新卒かつ、会計資格なしの場合)
会計資格がなくとも、書類選考を通過する自己PRはこんな感じ!
私が経理職に興味を持ったきっかけは、〇〇がはじまりです。その際、〇〇という経験を通じて経理業務に関心を持ち、現在は日商簿記3級の勉強を進めています。
実務としての直接的な経理経験はまだありませんが、所属部署で〇〇という経理事務作業に関わってきました。当時、業務繁忙により部門内では締切ぎりぎりで経理部へ提出する状況が続いていました。そこで上司に相談し、〇〇というスキルを活用して部門内の経費精算フローをシステム化。結果、上司や部内メンバーから高く評価され、その後の機会も重なり、現在は同部署にてチーム10人分の請求・入金照合業務を担当しています。
この経験を機に、◯年◯月から日商簿記3級の学習を開始。
週20時間の学習を3ヶ月継続しており、部門内の業務フロー改善が一巡した現在は、模擬月次決算として自宅の家計簿を用いた月次決算をExcelで自作しています。
入社後は、同僚の方々から学びを得ながらこの学習習慣を継続し、将来的には◯◯業務を単独で運用できるレベルを目指します。
特に、太字の部分は「経理職で評価されるスキル」です。
理由は、大きい企業であるほど、チームで決算業務を進めているから。1人の作業遅延が全体の作業遅延になるため、連携を取りながら作業を進めていく必要があります。
また、自分で情報を集め、学習を継続する姿勢が数字で記載されているので「伸びしろがありそうだな!」と評価される可能性が大。
また、可能な限り「経理職で評価されるハードスキル」についても、自己PR時に触れてほしいところ。
上記の例では特に「システム化」に興味があり、部門からも高く評価されている点は、ソフトスキルとともに高い学習能力があることがわかります。
ここは超強力なアピールポイントになるから、絶対に書いてね!
前述のとおり、現場のDX人材が求められている企業では、より「システムに強い経理人材」が評価される傾向にあります。
企業分析を実施した上で、アピールできそうであれば書かない手はありません!
企業経理が求めているのは、外部の「会計の専門家」への質問でビジネスのスピード感が遅くなってしまうことを避けること。
企業内に専門家に入ってもらうことで、どのようにしたらビジネスのスピード感を損なわずに課題をクリアできるのか?が非常に重要になってきます。
また、営業やシステムといった各現場との調整といった泥臭い業務もできる経験があるようでしたら、ぜひ記載してくださいね。
【合格可能性を上げる方法】転職エージェントへの相談が最短ルート

ここまでは、未経験で経理になりたい方に向けて、どのように職務経歴書を書くか?
について書いてきました。
実は、これだけでは不十分なんです。
一般的に、転職エージェントでは1枚の職務経歴書を作成してもらった後は「職務経歴書を使い回す」事が多いです。
ですが、それは「職務経歴が強い人」が取れる戦略。
つまり、どうしても同年齢で経理職としてキャリアを築いているライバルと比べて「職務経歴が見劣りしてしまう」ことが多いんです。
そのためには、転職エージェントを使うのが非常にオススメです!
転職エージェントの法人担当は、人事や決裁者と人材の要件定義を行い、場合によってはポジションの提案まで行っています。
だからこそ、企業の人事担当者が求めている人材要件にあなたのマインドや経歴などが合致しそうな点があれば、職務経歴書の添削に力を入れてくれます!
【職務経歴書の添削が強い】オススメ転職エージェントはここ!
実は、大手エージェントだと多くの求職者が殺到するから、丁寧できめ細やかな添削をするのは難しいんです。
ここでオススメなのが、中小の特化型エージェント!
案件数は多くはないというデメリットはある一方、中小企業だからこそ可能な丁寧で細やかなフォローが魅力です。
<質の高いエージェント>と伴走することが、自分のキャリアを開く鍵になります。
中小の特化型エージェントと会ってみるとこれまで転職で感じたモヤモヤが、クリアに見えるはず。
まとめ:未経験・転職の職務経歴書の作り方

20代における未経験からの転職を成功させるために必要な要素は3つ。
- 応募職種で評価される「ソフト/ハードスキル」を「職務要約」や「自己PR」で語る
経理職を例にすると、評価されるソフトスキルは折衝力、ハードスキルは数字分析力です。
転職エージェントに「必須スキル」だけでなく「未経験でも強みになるスキル」を聞き出し、5W1Hを意識して評価されるポイントを具体的に書いてみましょう。 - 経理への志望動機の深さを、数字で語る
→いつから勉強しているのか?何名の数字分析をしているのか?
ボリュームが分かるように、数字で語れるように! - 職務経歴書がかけたら、中小の転職エージェントに相談する
→大手エージェントは、書類添削をしないことが結構多い。
未経験からの転職なら、中小エージェントを利用すると通過率が高まる!
上記3つを押さえたうえで、以下の求人に応募しましょう。
応募先:20代(第二新卒)なら「育成枠」を一点突破!
第二新卒枠は、若さ×吸収力×将来性を面接側に具体的に想像させられるかが肝。
経理部が約10名以上の体制で、教育余力のある企業の育成枠を狙うのが有効です。
狙い目の求人例
- 大企業の経理スタッフ(育成枠/アシスタント)
- 会計事務所スタッフ(仕訳~月次補助で基礎が身につく)
- 派遣・契約の経理スタッフ → 正社員登用前提ポジション
第二志望:正社員登用前提の契約社員、派遣スタッフ
として応募しましょう!
会社への強い興味があれば、第二志望の内定でもOK!
他にもオススメの中小エージェントがあれば、これからご紹介させていただきますね!
お楽しみに!



