経理経験浅くてもOK!書類選考通過できる職務経歴書の秘訣を元転職エージェントが解説します【事例で解説】

たくさん応募し続けているのに、書類選考で見送りが続く
経理経験が浅くても、書類選考に通った人の職務経歴書ってどんな内容なのかな?

誰しもが気になるこの内容!

今回は、転職支援をさせて頂いたTさんにご協力いただき「書類選考が通過した職務経歴書」を公開します。
加えて職務経歴書の作成方法と、どのようなポイントが採用担当者の目を引くのか?について
元転職エージェントで、私自身も転職をしたからこそわかる事例を交えて解説!

この記事を読めば「応募先企業のことを考えた職務経歴書」が作成できるようになり、書類選考の通過率もぐっとアップすること間違いありません!

目次(タップで移動)

【書類選考通過できる職務経歴書】特徴7つをざっくり解説!

経理経験が浅くても、書類選考を通過する職務経歴書には共通点があります。
それは、次の「7つ」をしっかり押さえていること。

書類選考を通過する職務経歴書の共通点7つ

  • 応募先企業のことをよく考え抜いている
  • 全体の内容に一貫性がある
  • 職務要約を読んで「この人に会いたい」と思わせる
    →スキル、言語能力、応募先企業のことを調べているなと感じる言い回しなど
  • 自己PRから見える人物像は「自社で求める人物像」と近い
  • 職務経歴は、簡潔で分かりやすい
  • 職務経歴からも「職務要約、自己PR」で感じたエピソードを掘り起こしたくなる
  • 保有スキルや資格から「どのように行動してきたのか?」「なぜその行動をしたのか?」が透けて見える

ここまで読むと、こう思いませんか?

「いや、私だって応募先のことはちゃんと考えたし…」
「内容もそれなりに一貫していると思うし…」
「そんなに悪い職務経歴書じゃないはずなんだけど…」

実はここが落とし穴!
実際に通過できる職務経歴書を作成できる人は、想像以上の「下調べ」を行っています。

企業HPを見るのは当たり前。
事業内容・組織体制・募集背景・IR・ニュースリリース…。
「なぜこの会社がこのポジションを募集しているのか?」まで掘り下げています。

じゃあ、どれだけやったら「下調べ」と言えるのか?

今回はご協力いただいたTさんの職務経歴書を通じて、分かりやすく解説しますね!
(※本記事への掲載にあたり、Tさんのご了承をいただき、一部内容は編集・変更しています。)

事例解説!27歳営業職から経理職に転職成功したTさんの職務経歴書を公開!

まずは、Tさんの職務経歴書を見ていきましょう。

(※本記事への掲載にあたり、Tさんのご了承をいただき、一部内容は編集・変更しています。)

今回は、

・最初にご提出いただいた職務経歴書
・応募先企業に合わせてブラッシュアップした職務経歴書

この2パターンを比較してご紹介します。

どこがどう変わったのか。
そして、なぜその修正が「通過につながるのか」

違いを意識しながら、ぜひ読み進めてみてください。

【当初頂いた職務経歴書】これでも悪くはないけれど…決め手にかける

Tさんより頂いた職務経歴書が、こちらです。

決して悪い内容ではありません。むしろ、丁寧にまとめられています。
ですが…「あと一歩、決め手にかける」と感じませんか?

この職務経歴書からわかることは「Tさんの仕事の向き合い方のスタンス」
それ自体は素晴らしいことです。

ただ一方で
「応募先企業をどう捉えているのか?」
「その企業で、どんな役割を果たそうとしているのか?」
といった視点が見えづらい状態でした。

言い換えれば「誰に向けた職務経歴書なのか?」がぼやけているんです。

特に、経理経験が浅い場合には要注意。
スキルの量や経験年数だけで比べると、どうしても経験豊富な経理経験者には敵いません。

採用担当
採用担当

いい人なのは分かるけど、他候補者と比較するとスキルが弱いな…
今回会うのはやめておこう。

面接官にこう思わせた時点で、面接には進めないのです。

それでは、どのようにすれば応募先に会ってもらえるのか?
それは「応募先と自分のスキル・人柄との親和性で勝負すること」

経歴の派手さではなく、この会社で活躍するイメージが湧くかどうか?が鍵になります。

早速「応募先企業に対応した」Tさんの職務経歴書を見てみましょう!

【応募先企業に対応した職務経歴書】なぜこの会社なのか?がアピールできている!

応募先企業に対応した職務経歴書がこちらです。
特に変化が大きいのは「職務要約」「自己PR」欄。

当初の内容は「実績」や「自身の希望」の説明が中心でした。
一方、修正後は「Tさんが何に気がつき、どのような主体性を発揮して行動したのか?」が丁寧に描写されています。

この内容を作り込む上で必要なのは「企業研究」です。

Tさんの応募先企業の特徴は、以下のようなもの。

  • 現場の影響力が非常に強い会社
  • 創業35年以上の中堅企業
  • 経理を含む管理部門は少数精鋭
  • 現場叩き上げのトップが経営を担っている

ここから「この会社が求めていそうな人物像」をイメージします。

たとえば、
管理部門が少数精鋭ということは「経理だけやります」という人よりも、
周辺業務も柔軟に担える人の方が重宝されそう…。

現場の影響力が強い会社であれば、
現場と衝突せず、むしろ信頼関係を築けるコミュニケーション力が必要そう…。

人的リソースが限られているなら、
指示待ちではなく、自ら考えて動ける自走型の人材が求められていそう…。

このように状況から想像してイメージを膨らませていきます。

元転職エージェント
元転職エージェント

転職エージェントを使えば、企業の内部情報をより細かく教えてくれます!

もし「求める人材像」をイメージすることが難しければ、求めていない人物像から逆算するのも良い方法です。

  • 経理以外の業務もたくさんあるし、経理一筋の人に来てもらっても困るな
  • 誰かと協業したり、コミュニケーションを取るのは嫌な人は現場と合わなさそう
  • 一人で突っ走って作業する人だと、コミュニケーションコストがかかりそう
  • 現場と衝突してしまうような強い人柄では厳しそう

こうした人物像は、この企業とはミスマッチになりそうです。

ここまで整理すると見えてくるのは

  • 「現場とうまく関われる人」
  • 「バックオフィスとしての汎用力を高めたい人」
  • 「分からないことは学びながらも、自分の考えを持って提案できる人」
  • 「独りよがりではなく、周囲と協働できる人」

つまり、スキルの高さ以上に組織とのフィット感が重視されそうな会社だと読み取れます。

そこで、この職務経歴書を確認するとどうでしょうか?
「組織とのフィット感」が職務経歴書に現れている感じがしませんか。

ここまでで「企業分析」が職務経歴書に与える影響が大きいということがお分かりいただけたはず。
それでは、具体的にTさんは職務経歴書にどのように反映させてきたのか?

ポイントを4つに絞って解説します。

職務経歴書で押さえるポイント4つを解説!

ポイントは、とてもシンプル。

「私は、御社に対してどんな価値提供ができる人物なのか。」
「なぜ、数ある企業の中で御社を志望しているのか。」

この2つを、誰が読んでも分かるレベルまで言語化すること。

ふわっとした熱意ではなく、
企業理解に基づいた具体性のある志望理由に落とし込めているかが鍵です。

では、Tさんの事例をもとに、どのようにアピール内容を設計していったのか、具体的に見ていきましょう。

■前提|Tさんの応募先企業

  • 現場の影響力が非常に強い会社
  • 創業35年以上の中堅企業
  • 経理を含む管理部門は少数精鋭
  • 現場叩き上げのトップが経営を担っている
  • 従業員の約8割が制作部門
  • 従業員の約1割がバックオフィス

この情報から読み取れるのは、「経理の専門性」だけでは足りないということ。

現場理解があり、制作側と円滑にコミュニケーションを取りながら、
バックオフィスとして組織全体を支えられる人物が求められていそうです。

では、営業出身のTさんは、この企業に対してどのようにアピールポイントを作ったのでしょうか?

ポイント①|職務要約で「応募先企業」からの興味を惹きつける

職務経歴書を確認する際、採用担当者が最初に目を通すのが「職務要約」です。

Tさんはこのパートで、
「応募先企業はどんな人物を求めているのか?」を徹底的に考え、自身の経歴と重なる部分を意図的に打ち出しました。

たとえば

・職務要約に具体的な数字を入れている(予算実績を明示)
 → 抽象的な自己評価ではなく「結果を出してきた人」であることが一目で伝わる

・現場出身でありながら、サポート役を担ってきた行動を示している
 → 現場の苦労を理解したうえで、支える側に回れる柔軟性が感じられる

・主体性を発揮しつつ、チームワークを重視する姿勢がにじんでいる
 → 自走できるが、独りよがりにならず、周囲と連携しながら進められそうな安定感がある

つまりTさんは、「営業から経理にチャレンジしたい人」という見せ方ではなく、
「現場を理解し、横断的に組織を支えられる人材」としてアピールしています。

ポイント②|自己PRから見える人物像が「応募先企業」の求める人物像に近い

自己PR欄で重要なのは、「この人は、どんな仕事ぶりをしてきた人物なのか?」が文章から自然と伝わることです。

今回の応募先企業には、次のような特徴がありました。

・バックオフィスは全社員の約1割
・業務範囲が広く、経理だけでなく人事・総務も担う可能性がある
・正確性だけでなく、オールラウンドに動ける人材が求められる
・現場が気持ちよく働けるよう配慮できる人物が望ましい

前にも記載した通り「経理としてミスなく業務ができる人」だけでは足りません

少数精鋭で、多忙になることも想定される環境。
業務を巻き取ってほしい一方で、現場への気配りや配慮がなければ、信頼して任せづらい。

この「微妙なニュアンス」を、どう文章に落とし込むか。

Tさんは特に自己PR(赤字)の中で、
周囲と連携して成果を出したプロセス
相手の立場に立った行動
主体的に動いてきた姿勢
がにじむ書き方をしています。

Tさんの自己PRは、まさにこの企業ニーズに自然と重なる内容になっていました。

だからこそ、「この人なら、うちの組織にフィットしそうだな」と感じさせる内容になっています。

ポイント③|職務経歴の内容が簡潔で分かりやすく実績がある

今回Tさんは、営業職から経理職といったキャリア転換を希望されていました。
そのため、単に「営業成績」を強調するのではなく、経理職につながる要素を意識的に書き出しています。

たとえば「Excelを活用した数値管理」

売り上げや進捗をどのように管理していたのか。
数字とどう向き合ってきたのか。

そうした経験は、営業から経理へ職種転換する上での接続ポイントになります。

また、箇条書きの内容もポイントです。
あえて書きすぎず「どんな提案、対応をしてきた方なのか?」
「ぜひ面接で詳しく聞いてみたい」と思わせる余白を残しています。

ポイント④|保有スキル・資格にも一貫性が感じられる

最後に確認したいのが、保有スキル・資格欄の一貫性です。

Aさんの職務要約・職務経歴では「Excelを活用した数値管理」の経験が記載されています。
ここで、採用担当者が気になるのは

具体的にどのような方法で数値管理を行なっていたのか?
・そのスキルは経理や給与計算などでも活かせる場面があるか?

という点です。

そこで、保有スキル・資格欄についてはExcelで使用した関数や機能について具体的に明記
さらに「MOS Excelスペシャリスト」を勉強中であることも記載しています。

これにより
「実務で使ってきたスキルがある」
「そのスキルをさらに磨こうとしている」という熱意を感じさせる内容になりました。

特に、経理業務に直結するスキル習得のため人自ら時間を投資している点は、本気でバックオフィスとして貢献したいという意思表示にもなります。

重要なのは、

  • スキルが職務経歴と自然に繋がっていること
  • これまでの業務経験があるからこそ身についているスキルだとわかること
  • 入社後を見据えて、自発的にスキルアップしている姿勢が伝わること

書類選考通過する職務経歴書は、全体のメッセージが一貫している

職務経歴・スキル・自己PR・志望動機が一本のストーリーとしてつながったとき、はじめて採用担当者は腹落ちします。

「なぜこの経験をしてきたのか」
「だからこの強みがあるのか」
「だから当社を志望しているのか」

この流れに納得感が生まれた瞬間、
「この人に会ってみたい」
「直接話を聞いてみたい」
という評価につながります。

書類選考は、「経歴の華やかさ」だけで勝負する場ではありません。
これまでの仕事への姿勢、志望動機との一貫性、そして入社後の再現性

それらをどれだけ自然に伝えられるかが、合否を分けるポイントです。

まとめ|経理経験が浅くても転職できる人の職務経歴書には特徴がある!

結果、Tさんは経理経験が浅いにもかかわらず、複数の内定を獲得されました。

理由は、とてもシンプル。「応募先企業に貢献したい」という強い思いが本気だったからです。
だからこそ企業分析も深く、表面的ではありませんでした。

そしてそれは、面接の場だけではありません。
日頃の所作や言動からも、常に「相手目線」が伝わってきました。

Tさんは転職エージェントとして関わる私に対しても、
・えみりーさんの成績に少しでも役立てるなら
・転職活動される方に、少しでも喜んでいただけたらうれしいです
というお話を、自然にされる方でした。

「相手にどう貢献できるか」を本気で考えている人。その姿勢は、職務経歴書・面接の場面で必ず伝わります。
日々の行動の積み重ねが、キャリアの実績になり、職務経歴書にも反映されるのだと感じています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

未経験・無資格から経理職へ!
元転職エージェントの視点で、求人票の読み解き方や「ここだけの話」、面接・書類対策を発信しています。

目次(タップで移動)